STORY of Filoméla

STORY of Filoméla

ブランド名のFilomélaはギリシャ神話に登場する女神、'Philomēla'(フィロメラ)から由来します。

フィロメラの物語は、ギリシャ神話の中でも特に悲劇な物語の一つです。

「フィロメラは、アテナイ王パンディオンの娘として生まれ、その容姿はまるで森の妖精、水の精に例えられるほど美しく、奇しくも政略結婚した姉プロクネの夫、トラキア王テレウスに一目惚された。



恋心を抑えられないテレウスはついに、フィロメラの誘拐を実行し、暴行まで加え、挙げ句の果てに秘密をバラされないようフィロメラの舌を切り落とす暴挙までしてしまった。


自身に起きた悲劇をフィロメラは織物に刺繍で告発の文字を縫い付け、言葉の代わりに姉プロクネに伝えることに成功。

あまりの衝撃にプロクネは言葉を失い、泣き叫ぶわことさえできず、口を押さえ、じっと一点を見つめることしかできなかった。
その瞬間、姉妹二人は「復讐」を誓ったのである。

怒りに駆られたプロクネは、テレウスのとの息子イティスを殺して、その肉をテレウスに食べさせ、フィロメラは切り落としたイティスの首をテレウスに投げつけ「復讐」を果たしたのであった。

テレウスが剣を抜き、姉妹に切りかかろうとした時、二人は宙に浮かび、ピロメラはツバメ、プロクネははナイチンゲールへと姿を変え、追いかけてたテレウスはホオジロに変わり、それぞれの悲しみや怒りを歌に託し、物語りが終わったのです。」



フィロメラの物語は、暴力と復讐、そして変身というテーマを通じて、人間の苦しみや復讐の恐ろしさを描き、まさにタークファンタジーと呼ぶに相応しい作品です。



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